「デオドラント革命」の感想。【体臭が気になって積極的に行動できない】のは私だけではなかった!
こんにちは。あるぱかママです。
はじめましての方はこちらをご覧ください。
このブログを経営するに当たって、自身の経験に基づく体験談だけでなく、もっと専門的な知識も必要だと感じ、五味常明さんの著者「デオドラント革命」を拝読しました。
はじめに、および第1章を読み、まさかの涙が…。
と言いますのも、ただ単に体臭の対策を淡々と載せている専門書ではなく、
体臭に悩む人の心の傷を深く理解してくれる内容だったからです。
私は長年ワキガに悩んできました。
でも脇の臭いが酷いからと言って体調が悪かったり、生命の危機に脅かされたり、死の恐怖にさらされるような想いをしたことはまずありません。
ほかの病気とは一線を画しているのにどうしてこんなに悩むのか。
それは「他人」という軸が存在するから。
「私のこと臭いって思っている人がいるかも?」
「私のにおいで迷惑をかけているかも?」
「口には出さないけど、周りの人に不快な想いをさせてしまっているかも?」
という、自分ではない他人の存在が気になるから。
もし世界に自分一人しかいなかったらここまで悩まなかったと思うのです。
「スメルハラスメント」という言葉も存在する中、
自分が加害者になっているような感覚がたまらなく辛いのです。
この本はそんな私の傷心の良き理解者になってくれました。
ワキガだけでなく、体のさまざまな部分から発せられる体臭に悩む全ての方の救いになると思ったので
今日は「デオドラント革命」についての感想を更新したいと思います。
人はなぜ体臭で悩むの?体型を指摘された時との心の痛みの違い
体型を笑われて悩んだ時。そして臭いと言われて顔を背けられた時。
どちらも自分の「からだ」に関する悩みだけど、
この2つは痛手の受け方に決定的な差があると五味さんはおっしゃいます。
他人から「クサイ!」と言われて「臭くて悪いか。嫌なら嗅がなければ?」と啖呵を切って開き直れる人はいるでしょうか。
私も幼少期はかなりの肥満児だったのでクラスメイトの男の子から「デブ」とか「肉のかたまり」など酷い言葉を浴びせられたことがあります。
中高生時代もぽっちゃり体型だったので、男子にからかわれた悲しき想い出がちらほら・・・。
その時は悲しい気持ちになったし、泣いたりもしたけど、絶対やせてやる~!!とダイエットへの闘魂がメラメラと燃え、結果今は7号サイズもスルリと入るほど減量することに成功しました。
体型のことを笑われた時に感じた「悲しい。悔しい。」は一時の感情ですし、
30歳を超えた今は「人間見た目よりも中身が大切だ!」という思考に移行したため、「デブ」と言われ悩んでいた当時の自分のことを懐かしく思ったりもします。
ただですね!本でも書かれているように「クサイ」は受け止め方が別でして・・・。
やはり「自分の体臭が他人に迷惑をかけているかもしれない、不快な思いをさせているかもしれない」という加害者意識から開き直ることができないんですね。
とにかく目立たないように。
動いて汗をかかないように。
そしてなるべく早くここから立ち去ろう。
という気持ちが自己否定につながり消極的な性格の形成に一役買ってしまったと思っています。
著書の中でとても印象的だった言葉を引用させていただきます。
ニオイの性質上、ニオイ分子は空気中を自由に飛んでいって勝手に相手の鼻に入り込んでしまいます。
ニオイの元がある限り、「臭いものに蓋」はできません。
「見ザル」「聞かザル」は可能でも、「嗅がザル」はできないのです。
そう!これなんです!
私の脇が匂った時、周りの方はこの匂いを強制的にかいでしまうことになるんですよね。
これが申し訳なさ過ぎて・・・。とても胸が痛みます。
体臭の悩みは他人にわかってもらいにくい
私は小学生の時に母親からワキガの匂いを指摘されました。
母はものすごく臭いに敏感なタイプで、私も気がつかない程度のワキガ臭の時でも
「ちょっと臭うよ!」と教えてくれました。
余談ですが、嗅覚は順応しやすい特徴があるので、自分自身の匂いには鈍感になっていくもの。もしかしたら自分がワキガと気が付かないだけで周りの人に迷惑をかけてしまったことが多々あるのかもしれません・・・。
ダンスのレッスンに通う際は、母が除菌シートをバックの中に入れてくれ
「練習の合間に脇を拭きなさい」と口をすっぱくして言われました。
ワキガ手術の際に背中を押してくれたのも母でした。
ただ、本を読むと
ということを知り、その点で私は恵まれていたのかなと感じました。
ところが相談相手の反応は、十中八九、次のようなものです。
「気のせいじゃないの?」
「体臭くらいでクヨクヨしないで!」
「そんなことで悩んでいないで勉強でもしたら!」
このような経験をされた方、本当にお辛い想いをされましたね。
体臭はいつも自分に付きまとうものであり、努力ではぬぐうことのできない悩みの種であり、時には自分の存在すら否定したくなるものなのに。
せっかく勇気を振り絞って胸の内を打ち明けたのに・・・気持ちをわかって欲しかったですよね。
なんだそうです。
人間だから仕方がないですけどね・・・。
五味さんはこの経験が「拒絶されているという心の傷」に「疎外感」まで植え付けているとおっしゃっています。
私は幸いなことに疎外感までは感じたことがありませんが、ワキガが原因で孤独な想いをされている方がいるんだという事実に心が痛みました。
体臭の悩みの果ては「社会性の障害」に行きつく
私はワキガ手術を受け、今は心強いデオドラントアイテムに出会えたので消極的な生き方からは解放されました。
でも体臭の悩みは行き過ぎると、
とのことです。
体臭がある人は「社会性の障害」というハンディーを負っている
とも五味さんは語っています。
ワキガをはじめとする体臭を改善する最終的な目的は
- 失ってしまった社会性を取り戻すこと。
- 根付いてしまった自己否定感を変えていくこと。
なのだそうです。
私がワキガの匂いから解放された時に感じた「解放感」。
まるで今まで白黒だった世界に彩りが与えられたような感覚でした。
あの時の変わっていく自分の性格、人とのかかわりにただただ感動を覚えましたが
専門家の方の視点から見るとごく当たり前の感覚だったのでしょう。
まとめ
ワキガをはじめとする体臭の悩みは、体の問題という垣根を越え、心の問題ひいては人間関係にまで影響を及ぼしてしまうんだということがよくわかりました。
悩みは、他人や社会のことを無視できる人には生じません。
こんなフレーズにも勇気づけられました。
もし体臭のことで一人で苦しんでいる方がいらっしゃったら、五味さんの著書を是非ご覧ください。新しい気づきや発見があなたのことを救ってくれるはずです。
私ももっと勉強をして皆さんの悩みを解決できるようなブログを作っていきたいと考えています。
どうか一人でも多くの方の悩みが解決に向かいますように。