【臭っているかもしれない私】匂いの「慣れ」に注意せよ!
皆さんはこのような経験がありませんか?
- 普段感じることのないペットの猫の匂いを、来客に指摘された。
- 香りが気に入って購入したボディーソープなのに使っているうちにあまり匂いを感じなくなった。
- 引越しをした際に感じたその部屋独特の匂いが住んでいるうちに気が付かなくなった。
これ全部私が体験したことなんですが、きっと皆さんも経験がおありかと思います。
匂いは生活を共にする上で次第に「慣れて」いくものなんですね。
どうしてこんな話をするのか、というと、
先日匂いに慣れてしまったせいでヒヤッとしたワキガ体験をしたからです。
嗅覚は順応しやすい
嗅覚は順応しやすい(=疲れやすい)ということをご存知でしょうか。
私たちは生きていく上で様々な臭いと出逢います。
しかし敏感に感じ取るのは始めだけで、良い香りであっても悪い香りであっても次第に慣れていきます。
食べ物の例が一番わかりやすく、
という奥さんは私だけではないはずです。
居酒屋の匂いは独特ですよね。
タバコの匂いから始まり、何種類ものお酒の匂い、少し濃い味付けのおつまみの匂い、それから店をにぎわす色々な方の体臭。
居酒屋に一歩踏み入れた時は、「うっ」とその匂いを意識してしまいます。
しかし乾杯の発声の頃には来店時に感じた匂いは「無臭」になり臭わなくなってしまいます。
そして今度は逆に自分がその匂いを身にまとって、居酒屋臭を他人から指摘される。
その時初めて自分が居酒屋臭かったんだということに気が付く。
餃子や焼肉など、ニンニク臭がするものを食べた後も同じことが言えます。
食べた本人よりも周りの人の方が強烈なにおいに顔を背けてしまう。
これも食べた本人の嗅覚が順応しているからなんです。
どうして人の嗅覚は疲れやすいのでしょうか。
私たち人間はずっと不快な匂いを新鮮なまま感じ取っているとその環境自体に強いストレスを感じてしまいます。
匂いになれることで不快感からのイライラが解消されているんです。
この匂いの順応ですが、もちろん「悪い匂い」だけでなく「良い匂い」でも同じことが起こります。
パン屋さんやケーキ屋さんに足を踏み入れた瞬間に感じるあの甘いにおい、
お菓子の香りは絶えず店内を漂っているはずなのにお会計の時には感じなくなっている。
ちょっと残念な気持ちになりますよね。
しかし、ワキガ体質の私からするとこの「匂いの慣れ」には危機感を感じます。
先日、満員電車のつり革を持ったら隣の人がチラッと私の方を見て顔を背けたのです。
私は自分の体臭には敏感なタイプだと思っていたので、「臭っていない」と確信した時にしかつり革は握りません。それなのに顔を背けられた
・・・ということは、自分でも気が付かないうちにワキガが匂っていた、ということです。
正直かなりゾッとしました。
後日談ですが、この時私は愛用しているワキガクリームを塗るのを忘れていたんです。
私は知らず知らずのうちに自分の体臭に慣れてしまっていたのかもしれません。
体臭を他人に指摘され初めて自分がワキガ体質だと気が付いたという方は多いようです。
また、嗅覚の疲労と順応という性質を考えると、
身内にワキガの匂っているか相談するのはある意味ナンセンスだと言えます。
というのも、長年あなたと一緒に生活している時点で、
ご家族はあなたの匂いに「慣れて」いるかもしれないからです。
家族全員がワキガ体質のため、自分がワキガということに気が付かず、
結婚後夫にワキの匂いを指摘されて気が付いた、という事例もあるとのことです。
また、嗅覚の話に戻しますが、嗅覚は女性の場合は生理中は鈍くなるともいわれています。風邪などで体調を崩している時も鈍感になるんだそう。(いわゆる「鼻が詰まる」状態)
自分がワキガかもしれないと思った時のセルフチェッ方法
自分ではなかなか気が付きにくい体臭問題。
できるなら人に指摘される前に自分で気が付いて対策していきたいものです。
自分がワキガ体質からもしれないと感じた時に簡単にできるセルフチェック方法をお伝えします。
まずは該当する項目の数を数えてみましょう!
このうち、耳垢が湿っているのは高確率でワキガ体質だと専門家も指摘しています。
中度以上のワキガ体質の人はほぼまちがいなく「耳アカが柔らかく、湿っている」という特徴があるからです。これは外耳道が通常のエクリン腺の存在しない数少ない部位であることを考えれば、湿っているということは、もうひとつの汗腺であるアポクリン腺からの汗が原因であると推定できるからです。
引用:デオドラント革命
例外なく私の耳垢は湿っているのですが、このような仕組みでワキガと関係があることは初めて知りました。
私は総合病院でワキガ手術を受けましたが、その時はガーゼで脇をふき取り、先生が匂いを嗅いでチェックするという方法をとられていました。
日本人のワキガは10人に1人
日本人は日本人は体臭の少ない民族ですが、それでも10人に1人がワキガ体質だと言われています。
民族別にワキガ体質の割合を見ると、
- 黒人が100%
- 欧米人が70~90%
- 日本人が10~15%
- 中国人3~5%
だそう。
- 10人のうち7~10人がワキガの世界で生きるワキガ体質の私。
- 10人のうち1人しかワキガでない世界で生きるワキガ体質の私。
明らかに後者の世界で「ワキガになってしまった私」の方が心理的に辛いですよね。
もし、このワキガが皆から羨ましく思われるほどのとてつもなく良い匂いだったら優越感に浸っていたかもしれません。
でも性的信号の役割があったとされる大昔から随分存在意義が変わってしまった今、ワキガは悪臭だということはだれしもが認める事実。
我々日本人のワキガ戦士は10人のうち1人という孤独感の中でワキガと戦い、生きていかねばならないのです。
私は自分が臭いということに「加害者意識」を持ちながら、
とにかく臭わないように、迷惑ならないように生きてきました。一度臭ってしまうと相手は強制的に私の匂いをかがなくてはなりません。
先に述べたように、自分の体臭は自分で気が付きにくいもの。
もし自分がワキガかもしれない、と感じた時は手軽に試せるデオドラントクリームの使用をおすすめします。
明日は少し活動的な自分を目指して、今日から臭わない私作りを始めましょう!